わしの孫娘のことじゃ。今回は、わしやおばあじゃなくて、息子夫婦に書いてもらうぞ。
では、私が書きます。
私達の娘は2歳半の時に、1型糖尿病と診断されました。2012年のことでした。
私達が、娘の血糖コントロールをどのようにしているか、随時、記録していきます。
1型糖尿病:診断された経緯
娘が2歳の時、まだオムツをしていたのですが、おしっこの量がやたら多いなと思っていました。
たくさん水を飲む子だったので、それでかなと…。
顔色は良くなく、元気もない状態でしたが、弟が産まれたばかりで、いろいろな葛藤をしているのかな、と思っていました。
しかし、状態は良くならず、まだ2歳なのに体重が減っていっていることに気づきました。
近くの小児科に連れていくと、医師が血相を変えて、血糖測定を開始。
血糖値は300を超えていました。
その医師は「この辺りで一番の名医を紹介するので、すぐそちらに行って下さい」と紹介状を書いてくれました。紹介先は市立病院小児科。早速、受診。
そこで、1型糖尿病、と判明。
糖尿病と聞いて、食事療法ですぐ治るだろう、と思っていました。
が、一生治らない病気と言われ、茫然としました。
1型糖尿病の前兆
①多尿
②体重減少
その後、1ヶ月ほど入院。
その間に、血糖測定とインスリン注射の方法を、看護師さん指導の下、私達夫婦が習得。
1型糖尿病:基本的な対処法
日常生活における、娘への基本的な関わり方を紹介します。
1型糖尿病:カーボカウントによる食事の糖質量の把握
糖質量の把握にはカーボカウントを用いています。
つまり、糖質10g=1カーボ、としてインスリンの打つ量を決めるやり方です。
10gを1カーボとするほうがいい理由ですが、1カーボにつきインスリン何単位打つ、という計算がしやすいからだと考えています。
1型糖尿病:定期的な血糖測定
定期的な血糖測定も欠かせません。
最低限、次の時間に血糖測定をしています。
・昼食から3時間後
・夕食前
・就寝前
指先に1日4回以上、針を刺してるわけです。細い針とはいえ、自分がもしその立場だったら…と考えると、胸が張り裂けそうになります。
我が家では全員、朝食は青汁プロテインシェイクなので、ほとんどカーボはありません。そのため、昼食前に血糖測定はしていません。各家庭の状況に合わせて、昼食前も血糖測定するといいですね。
もちろん、上記以外でも、高血糖や低血糖が疑われる場合などは、血糖測定します。
「食べてから2時間後に血糖測定して下さい」と指導する医師が多いようですが、あまり意味がありません。
血糖測定をする意味はいくつかありますが、その1つは、「直前の食事時に打ったインスリン量が適切だったかどうかを判断するため」です。
血糖測定をして血糖値が適正でない場合は、「補食」または「インスリンの追い打ち」をします。
1型糖尿病:定期的なインスリン注射
朝に持効型インスリン、毎食事に超即効型インスリンを打っています。なので、基本的に1日4回の注射です。
その他、おやつを食べた際や、高い血糖値を下げるために打つ場合もあります。
1型糖尿病:使用しているインスリン&血糖測定器
使用している機器は、以下の通り。
- インスリン:持効型→トレシーバ、超即効型→ノボラピッド
- 注射針:ナノパスニードルⅡ(現在、最も細い針といわれています)
- 血糖測定器:ニプロFS(少量の血で測定でき、センサーの使用期限が過ぎていても使えるタイプ)
- 血糖測定針:ワンタッチアクロ(針を抜かない限り、何度でも使えるタイプ)
- 消毒綿:アルワッテPE(半分または、1/4に切って、節約して使ってもOK)
1型糖尿病:注射針は1回使い捨て?
注射針ですが、「1回使い捨て」と指導される医師が多いと思います。
しかし、数回使っても大丈夫のようです。
私達も、外出時などはいちいち付け替えないこともあります。災害や非常時には付け替えられないこともあるでしょう。
ただし、他人が使った針や、曲がってしまった針は絶対に使ってはいけません。
また、何回か使うと針先の鋭さがなくなるため、刺す時に痛みが増します。
娘に聞いたところ、私達の実感としては、3回ぐらいまでは特に痛みが増すこともないようです。
1型糖尿病:注射する部位は?
注射する部位は、おへそのまわり、脇腹、お尻付近、肩付近などです。
打つ部位をつまんで打つ、と病院で指導される場合がありますが、今は針も短くなっているので、つままなくても大丈夫です。
1型糖尿病:血糖コントロールのコツ
血糖コントロールのコツについて順に紹介します。
1型糖尿病:トレシーバ(持効型インスリン)について
持効型インスリンのトレシーバの量をまずは適正にします。
↑これが一番のポイントです。トレシーバの目的は、血糖値を一定にすること。
適正かどうかは、就寝前と起床時の血糖値で判断します。
・ほぼ同じ→適正
・起床時が高い→トレシーバが少ない
・起床時が低い→トレシーバが多い
1単位ずつ増減させて、適正量を見つけましょう。
(※0.5単位ずつ調整できるタイプのものを使用している場合は、0.5単位ずつ調整してもいいですね。)
はじめのうちは、夜中にも血糖測定をしてもいいですね。私達もはじめのうちは、夜中に2回、測定していました。
なお、成長中の子どもの場合、適正量は日々変わっていきます。
1型糖尿病:ノボラピッド(超即効型インスリン)について
次は、ノボラピッド(超即効型インスリン)についてです。
1型糖尿病:超即効型インスリンは食前?食後?
超即効型は食前に打つ、というのが原則のようですが、私達はほとんど食後に打っています。
理由は、娘が食事を完食できるかわからないからです。
食前の血糖値が高い場合や、この献立なら確実に完食できるという場合は、食前に打っています。
また、油多めの食事の場合は食後に打つ、または、食前と食後に分けて打つのが好ましいです。
なぜなら、糖質が油でコーティングされ、血糖上昇が遅くなるからです。食前に打ってしまうと、食事での血糖上昇の前に血糖値だけが下がってしまい、低血糖になってしまうおそれがあります。
食事の内容や食前血糖値により、臨機応変に対応するのがベターですね。
1型糖尿病:超即効型インスリンのカーボ比
カーボ比とは、1カーボあたりに超即効型インスリンを何単位打つかという比のことです。
例えば、
- 1カーボあたり1単位であれば、カーボ比1
- 1カーボあたり1.5単位であれば、カーボ比1.5
になります。
カーボ比は朝・昼・夜で変えることも多いですし、食事内容によっても変わります。
カーボ比が適正かどうかは、食後3時間後の血糖値で判断します。
食前と3時間後の血糖値を見比べて、同じぐらいなら適正ということになります。
超即効型インスリンでの補正:1型糖尿病
血糖測定をして200以上の場合は、超即効型インスリンを打って血糖値を下げることを検討します。
その際に、何単位打てばよいかということですが、就寝前とそれ以外で異なります。
例えば、就寝中は1単位で血糖値が50下がるが、それ以外では1単位で25下がる、といった具合に就寝中のほうがよく下がります。
現在、私の娘は就寝中は1単位あたり50ぐらい下がり、それ以外では25ぐらい下がります。そして、補正後の血糖値が150ぐらいになるように補正の注射をします。
このことを踏まえると、例えば次のように注射します。
・昼食後3時間後の血糖値が250
→ 4単位
・食前の血糖値が250
→ 食事時のインスリン注射に4単位上乗せで打つ。
または、食前に補正の4単位を打ち、食後に食事の糖質量に合った量を打つ。
・就寝前の血糖値が250
→ 2単位
超即効型インスリン注射の際の注意点:1型糖尿病
カーボがわからない場合はどうするかですが、今までの経験から判断して、適当に打つしかありません。
糖質ガイドブックのようなものを購入して、それを参考にするのもいいです。
原則は、「少なめに打ち、あとから追い打ちで補正する」です。
多めに打つのはオススメしません。
また、私達の経験上、食事内容によりかなり下がりやすい場合があります。
そうめんと冷製パスタは要注意:Ⅰ型糖尿病
顕著なのは「そうめん」と「冷製パスタ」です。
普段カーボ比1.5でも、そうめんの時はカーボ比1にしても、まだ多すぎて低血糖になってしまうこともありました。
冷えた炭水化物は食物繊維のように吸収されにくくなる、という現象が起こるからだと思っています。
なので、そうめんの時は要注意です。
また、オイルたっぷりの冷製パスタも要注意。
油でコーティングされたうえに、冷えた炭水化物なので、低血糖になりやすいです。
玄米の食べ方:Ⅰ型糖尿病
さらに、玄米も要注意です。消化が遅いので、血糖値が上がる前にインスリンが効いてしまいます。もし玄米を食べるなら、少しずつ様子を見ながら打つなどの工夫が必要です。なので正直、普通の玄米はあまりオススメしません。
我が家では、ロウカット玄米というものを使っています。
玄米の消化しにくい部分であるロウ層を取り除いたもので、白米と玄米の中間のようなものです。
これだと、カーボ比を少し下げるだけでいけています。
様子を見ながら何度も打たなくてよいです。
なお、娘の場合、焼肉など、油多めの献立の場合に、低血糖になった記憶はありません。
運動について:1型糖尿病
病院では、運動をしましょう、と指導されることもあるでしょう。
しかし、それは2型糖尿病の場合であって、1型糖尿病の場合は違います。
血糖コントロールの点だけを考えれば、1型糖尿病の場合は運動はしない方がよいです。血糖値がはるかにコントロールしやすいからです。
ただし、健康のためには運動は必須です。免疫が高まり丈夫な体になりますので。
運動をすると、インスリンが足りている場合は血糖値が下がり、逆に、インスリンが不足している場合は血糖値が上がります。
なので、低血糖や高血糖になりやすいのです。
娘は運動が好きではないので、歩いて買い物に行ったり、家で筋トレしたりする程度なので、それほど血糖値に影響はありません。
低血糖時の対応:Ⅰ型糖尿病
一番気を付けないといけないのが低血糖です。
発作が起こる前に糖質を食べさせないと、意識が吹っ飛び、救急車を呼ばないといけません。
実際、夜中に発作が起きて、救急車を呼んだことが数回あります。
1型糖尿病:症状
血糖値が下がると、空腹感を感じるようです。
娘の場合、血糖値が100未満になると空腹感を感じています。
食事時間でもないのに「お腹すいた」となったら、血糖測定をしてみましょう。明らかに血糖値が下がってそうであれば、血糖測定の前に、少しだけ補食を与えます。
1型糖尿病:発作なし
発作が起こっていないのであれば、補食をして様子を見ます。
超即効型インスリンを打って3時間以上経っているなら、効果がほぼなくなっているので、0.5~1カーボぐらいの補食で大丈夫です。
超即効型インスリンを打って1~2時間ぐらいなら、1~2カーボ、もしくは、それ以上与える必要も出てきます。
娘の場合、補食後すぐに「もう大丈夫」と言います。まだ血糖値が上がっていないはずなのに、不思議なのですが、感覚でわかるようです。
1型糖尿病:発作時
発作が起こっているときは、目の焦点が合いませんし、全身が痙攣してしまいます。
このまま死んでしまうのではないかと不安になりますが、落ち着いて行動しましょう。
意識が飛んでる時は、まず、砂糖かブドウ糖の粉末を口に含ませます。歯に擦り付けるなどでもよいです。
その後、救急車を呼びます。ブドウ糖の固まりやジュース類は喉に詰まってしまう可能性があるので与えてはいけません。
口が開かず、口に含ませることができない場合は、仕方ないので無理に与えずに救急車を呼びましょう。
病院に着くと、ブドウ糖入りの点滴をしてくれるはずですので、その点滴で落ち着いてきます。
入院を勧めてくる場合もありますが、主治医に診てもらいますので、などと言って断りましょう。血糖が上がれば、もう問題はありませんので。
娘の場合、年齢が上がってくるにつれ、発作が起こる前に夜中に起きて、知らせてくれるようになりました。
1型糖尿病:高血糖時の対応
高血糖の症状は、尿の回数が多くなることです。
15~30分おきにトイレに行くようであれば、血糖測定をしてみましょう。
300を超えていれば、超即効型インスリンを打って補正します。
食後3時間経っていない場合で250ぐらいなら、30分後ぐらいにもう一度測ってみて、下がってなければ補正します。
1型糖尿病:外出時の注意
外出時の注意点を書きます。
1型糖尿病:外出時の持ち物
近所のコンビニやスーパーに行くだけなら、特別な持ち物はありません。
数時間かかる外出や、外食をする場合は、以下のものを持っていきましょう。
・インスリングッズ
・補食(アメ、ラムネ、ブドウ糖、ガムシロップ、スティックシュガーなど)
1型糖尿病:外食時のインスリン注射
外食時はカーボ数を把握するのが難しいです。
ですので、日頃の経験を活かすことが大切。
また、始めのうちは、糖質量ガイドブックを購入して持ち歩くなどで、参考にするのもオススメです。
外出中に低血糖になるのを防ぐため、少なめに打つ、というのが原則です。
食べ放題スタイル:Ⅰ型糖尿病
我が家は外食のほとんどが食べ放題スタイルです。その場合、インスリン注射は2回打ちがオススメです。
食べ放題なので、正直どれだけ食べるかわかりませんし、これだけしか食べたらダメ、というのもかわいそうです。
なので、はじめに最低限打っておいて、最後に足らない分を打つ、という風にしています。
始めのうちは、食べたものをメモし、どれだけ打つかの参考にしていました。
たくさん食べるので、半日経ってもまだ消化が終わらずに血糖値が下がらない、ということがほとんどです。
割り切って、血糖測定→補正、を繰り返しましょう。
1型糖尿病:カーボ量の目安
家で食事をする際は、キッチンスケールは必需品です。ごはんなどの重さをスケールで測ります。
白ごはんのカーボ計算:Ⅰ型糖尿病
白ごはんは、27gで1カーボとして計算しています。
イモ類のカーボ計算:Ⅰ型糖尿病
かぼちゃやイモ系のみ、食事全体のカーボ量に+1ぐらいしています。
主食やスイーツ系を中心にカーボ量を測ればOKです。
カーボ量は0.5毎:Ⅰ型糖尿病
カーボ量は0.5毎にしています。
主食やスイーツ系で例えば9.3カーボだったとしたら、食事全体で9.5または10カーボとしています。
野菜にも糖質が入っていますが、ほとんど無視しています。
パンのカーボ計算:Ⅰ型糖尿病
パン屋さんでパンを買うと表示がない場合がほとんどです。
その場合、パン全体の重さをはかって、その半分を糖質量としています。
クリームパンが60gであったら、糖質量は30g、すなわち3カーボとしています。おかずパンなどで、明らかそんなにカーボが高くないであろうものは、少なめにします。
パスタ、そばのカーボ計算:Ⅰ型糖尿病
パスタ(マカロニ含む)や素麺、おそばなどは、ゆでる前100gあたり7カーボ。
小麦粉自体が100gで7カーボです。
1型糖尿病:炭水化物量と糖質量は違う
炭水化物量=糖質量、ではないので注意が必要です。
表示によっては、糖質量と食物繊維量を分けて書いてくれている商品もありますが、そうでない場合は注意が必要です。
といっても、炭水化物量≒糖質量、としても問題ないケースがほとんどです。
1型糖尿病:栄養表示を見る際の注意点
栄養表示を見る際は、「〇〇あたり」なのかに注目しましょう。
100gあたりなのか、100mlあたりなのか、1個あたりなのか、等々。
ジュース類は100ml≒100gですが、アイスクリームなどは100ml≠100gの場合がほとんどなので、注意しましょう。
1型糖尿病:非常用の常備品
非常時用のバッグを用意している家庭も多いと思います。
その中に入れておくべきものは、血糖測定グッズ一式、注射針、消毒綿、補食です。
測定グッズやインスリンカートリッジ本体を複数セット持っているのなら、それも入れておきましょう。
インスリンは冷蔵保存なので、非常用バッグには入れず、冷蔵庫にすぐ持ち出せるように、用意しておきます。
持効型インスリンさえ打てれば、しばらくは生きていけます。
1型糖尿病:助成制度&手当
まず、小児慢性特定疾病医療費助成制度、というものがあります。医療費の上限を設けてくれる制度です。
あと、特別児童扶養手当、というのも支給される可能性があります。
都道府県によっては対象外の場合もありますので、ご自身で調べてみて下さい。
どちらも、医師の診断書が必要です。診断書の書き方によっては申請が却下されますので、詳しい医師に書いてもらうのがよいでしょう。
1型糖尿病:病院選びのコツ
娘ははじめ、近くの市立病院の小児科に通院していました。
毎月採血されることへのストレスを娘が感じていたこと、主治医の専門性に欠けること、などの理由により、病院を変更しました。
一番の理由は、娘が不登校になったのですが、そのことを責めるような発言をされ、通院の度に、糖尿病に関する助言ではなく、不登校であることばかり言及してきたからです。
今の病院は、小児1型糖尿病の診察で有名な大学病院の小児科で院長をしていた方が、独立して立ち上げられたクリニックです。
今まで受けたアドバイスとは全く違っていて、専門性を感じましたし、また、診断書の書き方も熟知されています。今、この記事に書いている内容も、その先生のアドバイスを元にしている部分も多いです。
さらに、採血は年に1度だけ、ということで娘も喜んでいます。
指先からの少量の血で、ヘモグロビンA1cを測定できる機械があるので、普段はそれで測定してくれます。
以前の市立病院には、その機械がなかったようです。
もし近くに良い病院がないのなら、インスリンや血糖測定グッズをもらいにいくためだけに通院をし、血糖コントロールについてのアドバイスは聞き流し、ご自身でいろいろ試しながらしてくことをオススメします。
この記事がきっと役に立つはずじゃ。
1型糖尿病:歯の病気との関連性
糖尿病になると歯の病気(虫歯や歯周病など)になりやすいと言われています。
虫歯や歯周病の原因は、歯磨き不足ではなく、糖質の摂り過ぎが原因です。
血糖値が高い状態が続くと、歯にも影響が出てくるようです。なので、糖質制限をしていれば、歯の病気にはなりにくいです。
我が家では、娘が1型糖尿病を発症してから、家族で糖質を控えめにしています。
その結果、今では虫歯にならなくなりました。
始めの頃は、娘は虫歯が多かったですが、今はありません。血糖コントロールがうまくできていて、高血糖状態が続かなければ、糖尿病であっても歯の病気にはなりにくいのではないかと考えています。
なお、フッ素添付はしてはいけません。
フッ素で虫歯予防、というのはウソです。逆に虫歯になりやすくなります。
また、もし虫歯になっても、削ってはいけません。ドッグベストという削らない治療法がありますので、その治療をしてくれる歯科医を探しましょう。
1型糖尿病:通学(通園)時の対応
娘は不登校ですが、2年間は通学していました。その際に気を付けたことを書きます。
まず、低血糖で倒れるのを一番恐れたので、特別支援学級に配属してもらいました。先生の目が行き届かないことを防げると思ったからです。
娘の場合、教育委員会に大げさに言ったからか、介助員さんもつけてもらえました。なので、低血糖で倒れるということは通学中には起こりませんでした。
しかし、介助員さんがずっとそばにいることへのストレスを娘が感じてしまった、というデメリットもありました。
1年間は、給食終了頃に、両親のどちらかが学校に行って、インスリン注射をしていました。娘がまだ自己注射ができなかったからです。
カーボ量の把握をしたかったので、給食担当に前もって糖質量を教えてもらっていました。おかわりをしたことがわかるように、介助員さんには食べた量を把握してもらうようお願いしていました。
この際も、少なめに注射するのがポイントです。
また、一口チョコレートやアメ、100mlぐらいのジュースを学校に持って行って、保管してもらっていました。低血糖が疑われる際や、体育の前後に補食として与えてもらうためです。
遠足時も、お昼頃に私達が現地に行って、インスリン注射をしていました。
登下校も私達が送り迎えしていたので、多い日には1日に3回、学校に行く、という生活でした。
2年目からは、市立病院の看護師さんがインスリン注射に来てくれることになり、私達がインスリン注射に行かなくてもよくなりました。遠足時は1年目同様、私達が現地に出向きました。
各自治体により、その辺の対応は違ってくると思います。娘が当時は市立病院に通院していた、というのが大きかったと思います。
1型糖尿病:実はもう治療法は見つかっている!?
一般的に、1型糖尿病は治らない、と言われていますが、私達はそう思っていません。
カテーテルで膵臓のβ細胞に豚の細胞を移植するという治療法も聞いたことがあります。
ただし、その場合は、免疫を正常にする薬を一生飲み続けないといけない、とも書いていました。
医療が発達し、近い将来必ず治療法が出てくると、私達は確信しています。
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