え?パンって危険なん?!
「食べたら危険な原料が入ってるねんて…」
ある日、おじいが不安そうな顔をして言いました。
食べてはいけないパン?
おじいが、最近、食べ物の研究をしてくれています。
原材料について色々と調べて、家族の健康のために頑張ってくれているんです。
さて、そのおじいがある日、食パンについて疑問を持ちました。
学校給食でも、ふつうに出る食パン。「残さず食べなさい!」と、先生も教えてきた食パン。
その食パンに、必ずと言っていいほど含まれている、あの成分。
それが、ショートニングとマーガリンです。
🔻ショートニングGoogle画像検索結果🔻
ショートニングとは?
ショートニング (shortening) は、主として植物油を原料とした、常温で半固形状(クリーム状)の、食用油脂である。マーガリンから水分と添加物を除いて純度の高い油脂にしたものと考えてよい。パンや焼き菓子の製造などにバターやラードの代用として利用される。無味無臭で、製菓に使用すると、さっくりと焼き上がる。揚げ油に使用すると、衣がパリッと仕上がる。この様に「さっくり」や「パリッ」という食感を表す意味での英語形容詞“short”が語源である。(ウィキペディアより)
この成分、実は、ほとんどの食パンに含まれています。
一方、マーガリンは?
マーガリンとは?
元々バターが高価であることから、バターの代替としてつくられた食品。日本ではかつては人造バターと呼ばれていたが、1952年11月にマーガリンに呼称を改めている 。(中略)日本で家庭用のマーガリンとして販売されているものの多くはファットスプレッドである。(ウィキペディアより)
バターが高いから、人工的に合成して作られたものなんですね。
よく目にする、ファストスプレッドもマーガリンの仲間ということです。
というわけで、実際に、いつものスーパーへ行って、調査してきました。
有名メーカーの食パンにも含まれている
では、有名どころのヤマザキパンから見ていきましょう。
山崎パン・ピュアモーニング
93円と激安価格なので、ついついこれにする、なんて方も多いんじゃないでしょうか?
原材料名は…
と書いてあります。
マーガリンの仲間、ファストスプレッドが含まれています。
山崎パン・ルヴァン「十二穀ブレッド」
238円(+税)で少し割高のシリーズです。
「オリーブオイル使用で風味豊か」と書かれていますが、原材料名は…
と書いてあります。天然由来と思わしき原料名が豊富ですね。
ですが、マーガリンが含まれています。
フジパン・本仕込食パン
原材料名は…
と書いてあります。
バター入りマーガリンと、ショートニングが含まれています。
PASSCO・麦の恵み全粒粉入り食パン(5枚入り)
全粒粉と聞くと、体によさそうな響きですが、こちらも…
原材料名を見てみると、
と書いてあります。
ショートニングが含まれているんですね。
PASCO・麦のめぐみ全粒粉入り食パン(3枚入り)
3枚入りはどうでしょうか?
原材料名は…
と書いてあります。
やはり、ショートニングが含まれています。
PASCO・超熟ライ麦入りパン
原材料名は…
と書いてあります。
バター入りマーガリンが含まれています。
PASCO・超熟
CMでもおなじみ、超熟はどうでしょうか?
148円(+税)でお手頃ですが…
原材料名は、
と書いてあります。今まで見てきた中で、1番種類が少ないです。
でもやはり、バター入りマーガリンが含まれています。
このように、ほとんどの食パンに、マーガリン、ショートニング、ファストスプレッドが含まれているのです。
ショートニング不使用のタカキベーカリー
ところが、たった1つだけショートニングが使われていない物がありました。
それが、こちらのタカキベーカリーの「石窯山形トースト」です。
5枚入りの物の、原材料名をチェックしようと裏面を見ると…
「イーストフード・乳化剤・マーガリン・ショートニングを使わずにつくりました」と、明記されています。
イーストフード・乳化剤も危険なんでしょうか?
気になりますね。調べてみましょう。
タカキベーカリーの原材料名
次に、原材料名をチェックしました。
と書いてあります。
確かに、ショートニングなどは含まれていないようです。
でも、発行風味料/V.Cも何だか怪しい…と思ったので、今度調べてみます。
一見バターに見えるマーガリン
先ほど、バター入りマーガリンという物がありました。
そこで、乳製品コーナーに行くと、このような物がありました。
バターと思わせて、実はマーガリンという物です。
バターの味がするマーガリンということは、香料や着色料などの添加物を入れて、バターっぽくしているということなんです。
原材料名を見て下さい。
はっきり、マーガリンと書いてあります。
食用生成加工油脂というのも、なんだか良くなさそうです。
有名食パンこそ危険?!
スーパーでよく見かける有名なメーカーの物なら大丈夫だろう、と思いますよね?
それこそが、とんでもない誤解でした!
「安い=原材料が粗悪」な可能性があります。
唯一、含まれていなかった「タカキベーカリー」は、一般価格の2倍以上です。
食費の節約をしている主婦にとっては痛手ですよね。
なぜ危険?トランス脂肪酸
ところで、なぜこれほど、ショートニングやマーガリンがダメだと言われるのでしょうか?
その理由を調べてみました。
その理由は、ショートニングやマーガリンに含まれる、トランス脂肪酸にあるようです。
全米でトランス脂肪酸が禁止された?!
不飽和脂肪酸の一種であるトランス脂肪酸は、たくさん摂りすぎると、血液中の悪玉コレステロールが増え、心臓病のリスクを高めるという報告があります。
心疾患の死亡者が多い欧米諸国では、その摂取量を減らすための規制が検討あるいは実施されています。
そもそもトランス脂肪酸とは?
日本では、2011年2月、消費者庁から事業者の自主的な取り組みのためのガイドラインとして「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」が公表されました。
日本人のトランス脂肪酸摂取量は、欧米諸国と比較すると、比較的少ないと言われています。
そのため、健康への影響は小さいと考えられているんですね。
でも、体に良くない物を摂取していることには変わりありません。
トランス脂肪酸は、マーガリンなどの加工油脂や、これらを原料として作られる食品などによく含まれています。
多くのパンやデニッシュ、ドーナツなどのサクサク感、コク、しっとり感などは、トランス脂肪酸を含む加工油脂によるものです。
でも、これらはたまに食べる物とされ、トランス脂肪酸の過剰摂取を心配する必要は低いと言う説もあります。
また、パン業界においては、10年以上前からトランス脂肪酸の低減化に取り組んでおり、現在ではパン類の原材料油脂中のトランス脂肪酸は1/5から1/20まで低減化が図られています。
ですが、やはり体に悪い物には変わりないので、注意が必要ですよね。
気を付けるべきパンの原材料
では、気を付けた方がいいと言われている、パンの原材料名をまとめました。
ショートニング、マーガリン、ファットスプレッド、いずれも、トランス脂肪酸が含まれています。
イーストフード
イースト菌じゃないの?と思ったあなた。
イーストフードは、イースト菌とは、まったく別物なんです。
イーストフードとは、食品添加物の1つなんです。
イーストフードは、塩化アンモニウム、炭酸カルシウム、塩化マグネシウム、リン酸三カルシウム等、18種類の物質を指しています。
食品表示基準で一括して「イーストフード」として表記することが認められています。
イーストフードを入れるとイースト菌(パン酵母)が活発になり、短時間で大量のパンを作ることができるのです。
つまりイーストフードとは、パンを効率的に大量生産するために、人工的に作った添加物です。
乳化剤
乳化剤とは、パンを作る際にイーストフードとともにもちいられる食品添加物です。
乳化をうながすために使われる食品添加物で、そのままでは混ざりにくい物質同士をなじませるために利用されます。
イーストフードも乳化剤も、単独で用いられることがないため、その危険性については、トランス脂肪酸のように確かなデータがまだないようです。
そのため、専門家の意見も二極化しています。
いずれも、人工的に作った物ですので、できれば摂らない方がいいのではないか、との見方が多いようですね。
まとめ
以上、前から気になっていた、パンの原材料である、ショートニングやマーガリンがなぜ体に良くないと言われているのか?について、調べてみました。
どうやら、トランス脂肪酸というのが良くないようです。
毎日食べる食について問題意識を持ち、健康な生活を送っていきたいですね。
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